株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

モキ製作所薪ストーブ生活イメージ

薪ストーブって実際どうなの?〜薪ストーブ導入が失敗談に終わらないように〜

【現実の諸問題】〜その1〜

海外鋳物製の高級機を選択したことによる悲劇〜あるご主人の失敗談〜

『近所のものですが、煙と匂いで大変迷惑しています。薪ストーブの暖房をやめて下さい。やめていただけない場合は通報します。』……我が家のポストに入っていた手紙である。名前は書いていなかった。

私は「来るものが来てしまったか」と思ったが、一方で「ああ、これが、潮時なのかもな」という気もした。直接言ってもらえれば、火をつける時間帯を工夫するとか、風向きや煙突を検討するとか、受け入れてもらう方法を相談することもできたのだが、匿名ではそうもいかない。憧れの薪ストーブだったが、やはり、憧れのままにしておいた方が良かったのか……

我が家は郊外の住宅街(新興住宅地)にある。都会ほどではないが、家が隣り合わせに建ち並び、当然、周囲にも気を遣わなければならない。暖房装置として、あこがれだった薪ストーブを導入しようとした時には、当然、煙や臭いのことを考えた。色々調べた結果として、煙が臭わないという定評のある海外一流メーカーの「キャタリティックコンバスター」が付いた高級機を選んだ。煙の処理に触媒を使う方式のものである。

薪ストーブの機種を決めるのは、難しくもあり、楽しくもあった。煙の処理方法だけをみても、ホームセンターで売っている安物のように何もないものがある一方、海外製の高性能の薪ストーブには、「クリーンバーン方式」と「触媒方式」の二つがあるらしく、調べていくと、触媒方式の方が、より高価だが「よりクリーンである」とのことだった。国産メーカーで、もっと安価で別の方式のものもあるらしかったが、どういうものなのかよくわからないし、「安物買いの銭失い」になってもバカバカしいので、定評があるなら間違いないだろうと一番良さそうなものを選んだ。

費用は、結局かなりの額を投じた。薪ストーブ本体が40万。設置工事を含むと本体価格の倍であれば妥当とネットにはあったが、そんなに単純ではなかった。むしろ本体は10年程度で傷みが激しくなるので取り換える必要がある一方で、煙突はずっと使うから、全てを性能の良い「断熱二重管」にして、しっかり施工した方が良いということで、煙突部材を中心に55万、工事費用に25万、炉台と炉壁で10万ということで、合計130万円もかかった。

煙突部材の55万が思いのほか高くついたが、これは、新築時なら良かったがストーブを後付けにしたので、煙突を壁から出すことにしたためである。水平に煙突を這わせる部分や曲げるための部材など、部材が多くなってしまうので高くついた。それでも壁抜きにしたのは、煙突が吹抜けになっている屋根材を破る方法では、雨漏りの完全な防水は厳しくて、施工後5年、6年は平気でも10年、20年後に不具合が出る、また屋根材の強度と屋根断熱にも悪影響が出るという設計士の意見に従って、家そのものの安心を保つための費用は惜しむべきではないと考えたからだ。

そうやって、かなりよく考えて導入したつもりだったが……実際の「薪ストーブライフ」は、想像以上に大変だった。薪ストーブを焚いている時は、時を忘れる炎のゆらめき、薪の匂い、薪の弾ける音、柔らかい暖かさ、そしてストーブを囲んで家族団らんという期待したとおりの良さが得られた一方で、その良さを味わうまでの実際の費用や苦労が、あまりに大き過ぎた。

特に薪の調達には苦労した。クヌギやナラなどの広葉樹が良いということだったが、薪として買うと非常に高いので、原木を自分で割ってもみた。硬くて、すごく体力が必要だった。薪ストーブは焚いていなくても薪割りで身体が暖まるなどと、薪ストーブの紹介記事にはあったが、冗談も休み休み言えと思った。針葉樹は原木も広葉樹よりずっと安く、またずっとラクに割れたが、焚き付け以外に主に使ってしまうとストーブ本体を傷めたり、煙道火災の原因にもなるというので、基本的には使わないことにした。

結局、薪割りは、薪ストーブを導入したいと言った私だけの仕事となった。平日はヘトヘトになるまで働いているので、休日に薪割りをするための時間と体力を確保することも大変だったが、一番堪えたのは、そうやって苦労して作った薪でも、それを大量に燃やさないと、なかなか部屋が暖かくならないということだった。休日丸一日かけて必死に割った薪でも、2週間もしないうちに尽きてしまった。

暖かくならない対策として、ストーブの上の天井が吹抜けで高いために、そこが熱気溜まりになってしまうことに着目して、天井扇を追加して送風するようにもしてみたが、測ってみると40℃程度の温風がそよそよと動く程度。広いリビング全体が暖まるような主暖房装置としての活躍を期待したが、現実は厳しかった。

そのうえ、部屋が暖まるまでに時間がかかった。着火を始めてから1〜2時間かかってしまうので、平日の朝の出勤前に部屋を暖めることはできなかった。夜は妻に頼んで火をつけてもらったが、着火剤を使っても薪に炎が移って安定するまでが難しく、部屋に煙が充満することもあった。ほどなく妻は「私は、もともと薪ストーブは、気が進まなかったのよ」と言い出すようになった。ボタン一つで部屋が暖まるエアコンが復活するようになるまで、それほど時間もかからなかった。

それにしても、炎が安定するようになるまでがどうしてこんなに難しいのか?……薪ストーブ屋に聞くと、煙突を壁出しにしていると、どうしても難しいのだという。煙突を水平に這わせる部分を横引きというのだが、この部分があると、空気の流れがどうしてもスムーズでなくなってしまい、特にストーブが暖まるまでの空気の流れが弱いのだと……それをもっとちゃんと聞いていたら、煙突を屋根出しにするか、やはり屋根は大切にしたいので薪ストーブの導入そのものを断念したのに……と私は薪ストーブ屋を少々恨んだ。

そして、近所からの苦情につながってしまった煙が、最大の問題だった。触媒方式の薪ストーブは炎が安定してストーブが暖まってしまえば、煙もクリーンに処理されるが、着火してから、触媒が機能する温度である約260℃にストーブが暖まるまでの1時間程度は、どうしても煙が目立ち臭いがする。正確には、その1時間程度は「バイパスダンパー」を開けて、火をつける時の濃い煙を煙突からそのまま排出する仕組みになっているのだから、当然と言えば当然である。

この着火から温度が上がるまでの間の濃い煙は、使い始めた当初から気にはしていた。しかしペラペラの安物とは違う高級機、重厚な鋳物で作られたストーブである。いったん冷えてしまった状態から暖めるには、どうしても時間がかかった。その結果、火をつけようとするたびに近所には煙の臭いが充満した。最近は24時間換気住宅が増えている。冬でも常に外気を取り入れる仕組みなので、この煙の臭いが、近所の家の室内に直接入っていけば、いつか苦情が来るのではないかと心配していたが……

実は、この煙の問題も、部屋がなかなか暖まらない問題も、回避するのは簡単である。充分な量の薪を用意して、薪ストーブの炎を絶やすことなく、ずっと燃やし続けてやれば良い。本体の温度が保たれていさえれば、重厚な鋳物で作られたストーブの巡航運転はとてもたやすい。しかし、それでも結局は他の暖房の力を借りなければならいから光熱費としては高い薪代がそのまま上乗せされるような形になるし、薪代を節約したくても、それだけ大量の良質な薪を確保する時間も体力もないわけで……また思いのほか沢山出る灰の処分も大変だった。

結局、火をつけるほどに手間や費用がかかって「休みの日だけのお父さんの趣味」となってしまった我が家の薪ストーブ。それも、今回の近所からの苦情で息の根を止められることになる。そもそも薪ストーブなんて、膨大な量の薪を確保するための手間や重労働を楽しめるほどパワーのある人か、高額な薪代を気にせずに済むくらい暮らしに余裕のあるお金持ちの人の、所詮は道楽だったということか……

インテリアとしても抜群の存在感を誇る我が家の薪ストーブ。しかし、この「飾り」をただ備え付けるために要した費用が130万円……こんなことならそのぶんの費用を、車の買い替えに回すんだった。でも、もし煙突を天井出しにしていたら、将来雨漏りの心配までしなければならなかったから、煙突を壁出しにしたことだけが唯一の正解か……

「かっこいい薪ストーブライフ」に憧れて、薪ストーブを一生懸命導入してみたけど、結局は、実際には使わなくなるという悲劇。これを味わう人、私以外にも、きっといるんじゃないかなぁ……

↑…というような失敗談にしないために!!

上記の失敗談のご主人は、決して思い付きではなく、慎重に検討していきながら、無難な判断を重ねて高級機と言われる海外製の薪ストーブを導入しましたが、結局は、せっかくの投資が「ただの飾り」に終わってしまいました。いったい、どこがまずかったのでしょう?

「薪ストーブって実際どうなの?」という問題は、実は、海外製の薪ストーブを導入した場合、予想以上の「大変さ」や「運用コスト」などの要因が重なって、思わぬ悲劇になりやすいのです。

このご主人のケースでは、個々の判断は決して誤ってはいなかったのですが、薪ストーブの性能に関して、暖まるまでに高価な薪が大量に必要で、炎が安定するまで予想以上に時間がかかって、その間の煙はそのまま排出されてしまうという要因があって、ずっと焚き続けるほどの潤沢な薪を用意できる状況になかったという要因が重なったことで、最後のダメ押しとなった近所からの苦情が来て、結局は悲劇に終わってしまいました。

もし「薪ストーブは、お金や労力をこれまで以上にかけて、贅沢な雰囲気を楽しむという趣味である」という認識を最初から明確に持っていて、実際に高価な薪を潤沢に用意できる暮らしぶりであれば、そのような贅沢が可能な、ゆとりある暮らしの象徴として、決して「失敗談」になどならないことでしょう。本質的には高級外車と同じ、いわゆる「薪ストーブライフ」です。

そうはいっても、高価な薪を贅沢に燃やし続けることができなければ、本当に、街中でも薪ストーブが使えないものか??という疑問に対しては、論より証拠、こちらの記事で、実際の立ち上げ時の煙の様子などを撮影した動画をもとに解説しました。煙や臭いの問題だけでなく、部屋の広さの問題、薪の問題、手間の問題……さまざまな問題がありますが、実は、結論的には「考え方一つ、本体の選択次第」なのです。

薪ストーブを使いたい多くの方の「本音」は、贅沢な暮らしぶりの象徴ともいえる「薪ストーブライフ」ではなく、遠赤外線で体の芯から暖かくなりたいとか、きれいで暖かい空気に包まれて暮らしたいとか、ストーブを利用して美味しいピザ焼いたり煮込み料理を楽しみたいとか薪ストーブの利点をできるだけ安く享受したい、できれば光熱費をそれまでよりも削減したいというものではないでしょうか。

そのような本音を実現し、上記ような「悲劇」を回避するためには、どうすればいいのでしょうか?もう一度、失敗となってしまったポイントと、考えられる対策を、本体という視点から整理してみましょう。

巷によくある「薪ストーブ解説」は、従来からの高級外車的な「薪ストーブの常識」に基づいて、薪ストーブの「運用」は大変だと説きますが、実は「前提となる燃焼原理」が全く異なる高性能の薪ストーブ本体一つで、多くの問題が解決可能であることが、おわかりいただけますでしょうか。

もちろん、本体の性能をさらに発揮させたり、炎を楽しむ以前に「もっと大切なこと」を守るためには、薪ストーブをどこに置くかなど、導入設置時の充分な検討が欠かせないということは、いくら強調しても強調しすぎることはありませんが、従来の「常識」がそもそも当てはまらない「異なる燃焼原理」を持つモキ製作所の高性能な薪ストーブ本体を選択するだけで、せっかくの高額投資が「炎を楽しむ」ことすらままならない、単なるインテリアになってしまうようなリスクは、相当下げることができるのです。

従来の「常識」から外れる高性能を誇るモキ製作所製の薪ストーブ

モキ製作所の薪ストーブは、同価格帯・同重量級の海外製鋳物ストーブに比べると圧倒的に高い暖房能力を持ちます(本体を高温にすることができる)。また燃やすものを選ぶことなく、煙がクリーンです。

同じような高性能をアピールしているメーカーは、国内の鋼板製薪ストーブを作っている会社を中心に複数ありますが、たとえば排ガスのダスト濃度を実証データ、つまり実測値としてEPA(アメリカ合衆国環境保護庁)の2015年基準に適合する数値を公表していたり、出力熱量の実測データを公表している国内の会社は、モキ製作所以外にはないと思われます。

とりわけ、煙突への空気の流れが常にスムーズで本体温度の上昇が極めて早いために、炎の立ち上がりが容易となり、煙突の設置方法に起因する性能低下が生じやすい「後付け」であっても、実際の使用時に高いパフォーマンスを発揮することが可能です。また、安価で割りやすい薪が使え、燃料代としても実際に安くなるために、日常の主暖房装置として、気軽に使用することができます。

さらに、構造が非常に単純であるため、メンテナンスが容易で、壊れにくく、長寿命である(寒冷地での高温燃焼を多用する場合でも交換部品もなく20年以上もつ。愛知県などの低出力運転ではたぶん「一生もの」)ことも重要な特徴です。回顧録に書かれた内容は、設置導入費用は、現実のものとして同じことですが、導入後の運用の大変さが、まるで違ってくるために、投資に見合う以上の費用対効果を、必ず発揮してくれることになると期待されます。

出力熱量が高くてよく暖まって非常に使いやすい薪ストーブが、海外製のものよりずっと安価に提供されているのに、どうして、インテリアにもなるくらい重厚で立派な薪ストーブを、わざわざ高いお金を払って購入して、値段の高い薪を求め、大量の薪集めに悩み、焚き付けに苦労し、暖まらない本体に嘆き、着火時の濃い煙に悩まされなければならないのでしょうか。

一言で「薪ストーブって実際のところどうなの?」と話については、少なくとも、本体としてどのメーカーを選択するかによって、話が全く違ってくるということを、知っておいても損はないと思うのです。

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